FC2ブログ
2019年03月29日 (金) | 編集 |
そろそろ1年近く、ブログにご無沙汰をしてしまいました。私の「ブログに書きたいこと」の宝箱の中はギューギュー詰めになるほど、メモや資料が溜まっているのですが、落ち着いて書くことができない日々が続いてしまいました。今日は久しぶりです。

農水省の食育教材の一つ「『食育』ってどんないいことがあるの? ~エビデンス(根拠)に基づいて分かったこと~ Part2」(平成31年3月)が公表されました。全文をダウンロードして読むことができます。

今、行政や教育、とりわけ食育推進の行動目標や評価指標のキーワードの一つになっている「共食・孤食」について、1000件近くの論文を丁寧に読んで分析した結果をまとめた、大力作です。1977年頃から、人間らしい食事の要件の一つに、「家族と一緒に食事を食べる」ことを提案してきた者として、とてもうれしいことです。当時は「誰と食べるかは栄養学や学問の対象に入らない」と学会で変人扱いをされた頃からすると、夢のように、うれしいことです。いろいろの場で活用できると思います。

しかし、この冊子で取り上げた論文は「自然科学系の科学論文レビュー」のルールに従っていますので、限定された学会誌だけで(大学の研究紀要、報告書、著書等は含まれていない)、さらに2000年1月~2018年9月30日の間に公表された論文なので、共食・孤食論が激しくたたかわれた時期を含んでいません。したがって、自分が知りたい内容や方法については、関係する他の著書や論文と組み合わせて読むことが必要です。私の著作や論文で例を挙げれば次のようなものが役に立つかもしれません。

1)いつごろから、なぜ、人間の日常生活にとって、共食・孤食が問題になったか?どんな問題を含んでいるのか?どうしたらよいのか?いろいろの考えの中で。
○足立己幸、NHK「おはよう広場」班.なぜひとりで食べるの. NHK出版;1983.
○足立己幸、NHK「子どもたちの食卓」プロジェクト. 知っていますか 子供たちの食卓. NHK出版;2000.
○足立己幸、松下佳代, NHK「65歳からの食卓」プロジェクト. 65歳からの食卓. NHK出版;2008.

2)多様な共食・孤食の実態と、問題点、それへの取り組みの経過
○足立己幸. 共食がなぜ注目されているか―40年間の共食・孤食研究と実践から.
名古屋学芸大学健康・栄養研究所年報.2014;6(特別号):43-56. https://www.nuas.ac.jp/IHN/report/pdf/06-2/05.pdf

3)共食・孤食の定義をめぐって
○足立己幸. 家族と“食を共にすること”共食の大切さ.内閣府食育推進室. 親子のための食育読本;2010.13-21 http://www8.cao.go.jp/syokuiku/data/textbook/index.html、
○足立己幸.新しい“共食”観を求めて~多様な“共食”をしなやかにとらえ、発信する.食生態学―実践と研究.2014;7:2-7. 他

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック