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2010年12月22日 (水) | 編集 |
きょうの朝日新聞の朝刊です。私はかなり緊張して読みました。まず、お読みください。


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そして取材の記者に、メールを書きました。

インパクトの大きな記事に驚き、心から感謝申し上げます。
普通に、身近な人と一緒に食べる共食が、“人間らしい食”の原点の一つであることを、この機会に考える人が広がることと思い、感謝に堪えません。
この記事で、菅総理自身が傷つくことなく、むしろほっとしていただけるとよいのですが……。
祈ります。

取材を受けたときに、私は驚きました。
まず記事の中でも紹介された事実に驚き、その事実に驚いている自分自身に驚きました。

市川房枝先生の下で、一人ひとりの人間らしい生活を実現する社会づくりの薫陶を受けて育ったはずの菅総理が、今元気がない状況を映像から察し、もしかすると食事がうまく食べられないのではないか、栄養状態が良くないのではないかと心配していました。

でも、一番充実している時間帯の昼食を“ひとり”で食べているほど、深刻化しているとは思っていませんでした。
私は子どもから高齢者まで、国内外の数えきれないほどの人々の“孤食とその厳しいマイナスの循環”と向き合ってきましたが、行き先が見通せないで、さまよっている日本国の“船長”のひとり食べが続いているのは、意味深長です。

もう一つはうれしい驚きでした。

日常の食とはかなりの距離を置く人が多い政治関係の方々の中から、食事のこと、とりわけ共食・孤食に注目が寄せられたことについてです。
仕事や学業優先で、その合間を縫って食事を済ませるのが出世街道を走る人々の常識であり、“男子厨房に入らず”をよしとする風潮の中で育った人々が、今回はわずか2、30分の個人的な営みである“昼食”に注目されたことです。

人間らしい食を関係するすべての人や組織のネットワークで保証し、実現できる社会づくりを願って生まれ、実践が進んでいる“食育”活動の一つの成果だと、喜び、感謝しています。

国や県の食育推進計画の第2バージョンの検討が始まっています。
菅総理が“食育は量から質への転換をしつつ、しっかりやろう。
一人ひとりを大事にしつつ”とメッセージを送ってくれているのかもしれません。

共食とは“食事”を共にすることです。
仕事の話を目的にする食事は共食ではないと思います。

菅総理も昼食を、身近な人々と仕事抜きで、“食事”をどうぞ!