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2009年01月28日 (水) | 編集 |
「魚」と「食育」がグーッと近づく兆しです!
早速に魚関連業界の参加者がそれぞれの紹介をしてくださっています。早い、そして的を得た対応に感謝感激です。そのままの文面で紹介します。

「魚と食育」フォーラム 業界紙掲載記事(1.27)-1

「魚と食育」フォーラム 業界紙掲載記事(1.27)-2

「魚と食育」フォーラム 業界紙掲載記事(1.27)-3

「魚と食育」フォーラム 業界紙掲載記事(1.27)-4


2009年01月26日 (月) | 編集 |
おかげさまで、昨日、会場いっぱい、北海道から愛媛県までの全国各地からの参加者の方々を迎えて、「魚と食育」フォーラムが開催されました。

前のブログに書いたプログラムどおりに、
①「日常的な魚摂食に関する食生態学研究」結果を踏まえた基調講演2本と
②食育介入研究の事例報告2本と、(研究班メンバーではありませんが)特別に依頼した“地域丸ごと食育”実践の北海道標津町の実践報告、
③これから「魚と食育」をどう進めるかの総合討論の構成でした。

その日の夜から、メール等での感想や注文が寄せられています。少しずつ紹介し、議論していきたいと思いますが、とりあえず、一つ。学生といっしょに“地域の特徴をいたした食育”プログラムを始めようとしている大学教員からのメールです。

前略……
本日のフォーラムで、食育とのかかわりで“丸ごと魚”がいろいろあることに驚きました。
“小魚は骨にはカルシュームがたくさん含まれているので、丸ごと食べましょう。”“1匹のさわらを子どもたちの目の前で解体し、いろいろの部位があること、それぞれにおいしい食べ方があることを……”等「魚一匹のまるごと」。

一方、鮭の水揚げから、ハサップシステムに基づいて安全・安心な流通、調理、食べる、地域産業として地域の活性化に……という町の取り組みを全部、子どもたちが見て、体験学習・参加して学ぶ。そのための条件や環境づくりに町ぐるみで関わる。都市地域から来た子どもたちといっしょの食育をすすめる「地域の取り組み丸ごと」。

食育で何を育てるかによって、どの“丸ごと”を学ぶことがよいのか、適しているかを考えなければならないことに気づきました。

「丸ごと魚」の重層性といってよいでしょうか。

2009年01月26日 (月) | 編集 |
「これから管理栄養士・栄養士になる人の集い」で、21世紀の栄養教育・食教育・食育のキーワードは“たのしい”を提案しました。

神奈川県には管理栄養士・栄養士の養成施設が7校ありますが、そこを今年3月に巣立つ学生たち約800人が鎌倉芸術館に一堂に会しての集いがありました。それぞれ大学・専門学校の教育コンセプトや重視する学習方法は異なるとしても、同じ県エリアで「栄養学とその社会的実践」の理念とスキルを積み上げてきた学生たちの集いが、36回目を迎えるという、全国でも珍しい、うらやましい集いでした。

私が課せられた基調講演のテーマは“「大切な命をつなぐ食育」―これから栄養士になる人へのメッセージ”。

かなり難しい、食育の根本を問うテーマですので、真剣に考えた結果、メッセージのキーワードとして、食だから“楽しい”と、大切な命だから“明確な科学的根拠”を取り上げ、かつ両方の高まりあいが重要であることを提案しました。

講演のはじめに“自己紹介をメジャコンに託します”といって、「3・1・2弁当箱法」の歌を日本語で、次いで英語でうたうメジャコンのDVDを放映したのです。これは、優れた映像教材を製作し、実績を挙げてきた星みつるさんに、私たちが「3・1・2弁当箱法」にこめてきた“人間らしい食への期待やその内容”を何度も聞いていただき、討論を重ねて出来上がった歌です(監修:NPO法人食生態学実践フォーラム、作詞:星みつる、作/編曲:小原重彦作、歌:藤村みわ子)。

堅いメッセージを予想してきた学生たちの中には驚きもあったようですが、メジャコンの愛くるしい歌と踊りに、栄養教育・食育の専門家として巣立つにあたって“科学的な研究成果を踏まえたバランスの良好な食事法を、子どもも、青年も、中高年の人びとも、異なった食文化の人びともいっしょに楽しく学ぶことの必要性と可能性”を手にしてくれたようでした。

参加した学生の一人ひとりが、存分に自分を発揮できる管理栄養士・栄養士として巣立っていくことを祈りつつ。

2009年01月12日 (月) | 編集 |
「魚」から、食の循環を重視する食育を考えてみませんか

「魚と食育」フォーラム―
「日常的な水産物の摂食とその効果に関する食生態学的研究」結果をふまえて

私たちは財団法人東京水産振興会による調査研究事業で、“日本人にとって、日常的に魚等の水産物を食べることは望ましいことか、その根拠を明らかにする”目的で、実践研究を進めてきました。実践研究の視点・視野は、人間の食についてライフスタイルや環境とのかかわり(循環性)を重視する「食生態学」とその実践です。

今回、食生活、健康、生活、教育、生産・流通、地域・環境等の関係者の方々といっしょに、実践研究の結果を共有し、食育にかかわる多くの人々(学習者、生活者はもちろん、支援する専門家(地域づくりや行政担当者も含む)にとって、楽しく、効果的な、科学的根拠のある食育の方向や方法を考えあうフォーラムを開催いたします。

このフォーラムの討論を出発点にして、生活の質(QOL)と環境の質(QOE)のよりよい共生をめざし、子どもたちも仲間に入れた「魚と食育」実践をすすめていきたいと考えています。

●日時:2009年1月24日(土) 13時30分から17時 (開場13時)

●場所:虎ノ門パストラル 本館1階「葵の間」

●主催:財団法人 東京水産振興会 共催:NPO法人 食生態学実践フォーラム

●プログラム:
13時30分 開会

13時40分 基調報告Ⅰ 地域における“人びとと魚”のひだ深い循環
―自然環境や魚生態への関心(自然・食環境観)は日常的な魚を食べる行動、バランスのとれた食事、家族といっしょの人間関係、生活への満足度等を高めることにつながっている
・・・報告者 足立己幸(名古屋学芸大学大学院教授・保健学博士・食生態学/食教育学)

14時30分 基調報告Ⅱ 食卓における魚料理の多様な展開
―1日に、1尾または1切れの魚料理(60g位)+アルファア(いろいろの料理の中で合わせて30g位)を食べている食事パタンの人の食事は1日全体の栄養素・食材・料理のバランス良好につながっている
・・・報告者 針谷順子(高知大学教育学部教授・博士(栄養学)・ 調理教育学)

15時20分 実践事例報告:「魚の循環(まるごと魚)と食育」の試み
A 小学生といっしょに学ぶ“まるごと魚”
・岡山県K小学校の特別活動での実践  本田真美(就実大学人文科学部准教授)
・埼玉県内A小学校の家庭科での実践  高山悦子(鶴ヶ島市長久保小学校教諭)
B 地域ぐるみですすめる“まるごと鮭”体験学習
・北海道S町の地域づくりの中で 金田照男(北海道標津町商工観光課参事)      
               
 (休憩)

16時20分 総合討論:「魚と食育」をどうすすめるか
全国各地での多様な実践(研究班メンバー)を含め、参加者とともに課題の焦点を明確にしつつ、食環境やライフスタイルの特徴に対応した実践の展開について討論をします。

17時  閉会

●参加者に希望により、上記研究報告書を進呈します。

●申し込みは下記のいづれかへ
財団法人 東京水産振興会振興部(木村)
E-mail: tkyfish@blue.ocn.ne.jp
Fax: 03-3533-8116
(Tel: 03-3533-8111) 
 
NPO法人食生態学実践フォーラム事務局
E-mail: forum0314@angel.ocn.ne.jp
Tel&Fax: 03-5925-3780

2009年01月12日 (月) | 編集 |
”魚はよい食物だ”と言われ、全国中で“魚を食べよう”運動・食育が進むことは喜ばしいこと、わたくしも積極的に関わってきました。しかし、残念なことにその科学的な根拠がない、きわめて少ないことに悩んできたのです。

“魚は肉と並ぶたんぱく質の主要な供給源で、重要なビタミンやミネラル、不飽和脂肪酸などの機能性成分が含まれ、健康維持には欠かせない食材のひとつです。特に魚油に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などのn-3系不飽和脂肪酸は、コレステロールなどの血中脂質を減らし、血管内皮を正常に保つ作用や血液をサラサラにし・・・・・”といったことは、研究成果も蓄積され、一般生活者の間でも常識のように普及しています。これら、魚の中に含まれている“成分”と人間の“生理の営み”との関係についての科学的根拠は近年非常に多くなりました。

しかし、心身一体の、さまざまな環境の下、日々暮らしている私たち「人間」が、上に書いた成分も含む「魚」を食べることが、人間にとって、くらしにとって、環境にとって、よいかどうかの研究は未だ進んでいません。生物学、農水学、環境学、社会学等さまざまな専門分野で、それぞれの研究は行われてきましたが、“生活する「人間」にとって”よいか、よいとすればなぜよいか、それを育て・持続できるようにするにはどうしたらよいか、そのための食育のあり方は?・・・の根拠は明確でありません。

従来の縦割りの学問では答えが出にくいこの答え探しを、足立己幸が研究代表者である「日常的な水産物の摂食とその効果に関する食生態学的研究」班が進めてきました。3年間とその後の継続研究・実践を含めて、公開で報告し、多くの方々と研究成果を踏み台にして、さらに基本的・実践的な答え探しを共有したいと思い、フォーラムを開きます。

いろいろの方に参加していただき、日本の食を支えてきた「魚」からの食育について考えたいと思います。

(課題を多く残したままの報告書ですが、274ページの報告書を研究事業の推進母体である東京水産振興会に、増し刷りをしていただきましたので、参加者の中希望者に差し上げることができます。事前に申し込みをしてください)


足立己幸